遥乃陽 diary

日々のモノトニィとバラエティ 『遥乃陽 diary』の他に『遥乃陽 blog 』と『遥乃陽 novels 』も有ります

世の中は感動と憂いに満ちている。シックスセンスが欲しい!

土合駅 地底深くに在る下りホーム(群馬県利根郡みなかみ町)

邦画『クライマーズ・ハイ』の冒頭のシーンで主人公に扮する堤真一の登る階段が、この土合駅下りホームから駅舎へ至る暗くて長い階段です。

階段は462段も有り、登り切っても更に沢を渡る通路が150m近く続いて、休憩無しでも10分ほど歩かなければなりません。

群馬と新潟の県境近く在る土合駅は、衝立岩のロッククライミングで有名な谷川岳へ向かう最寄の駅で、関東からの登山客は全てこの地底のホームに降り立ちました。

駅舎との高度差は80mです。

階段脇の坂みたいのはエスカレータを設置する予定のスペースですが、登山客の殆どがマイカーで来るようになった現在では、将来的にも施工される事は無いでしょう。

因みに登りホームは駅舎裏の地表に在ります。

この地底駅へ訪れたいと思わせたのは、異次元に繋がるタイムトンネルみたいな雰囲気の魅力も有りますが、『クライマーズ・ハイ』のストーリーが1985年8月12日の日本航空123便墜落事故をテーマにしていたからです。

1985年当時、休日になると熱中していたサバイバルゲームのメンバーに自衛隊の隊員がいました。

彼は墜落事故から2週間ほど経った頃のゲームに参加した時に、『墜落現場の御巣鷹山へ行って来た』と、いつもニコニコと優しげな彼が笑わない顔で、溜め息を吐くように言ったのです。

そこで、墜落現場へ行った経緯と現場の様子を訊いてみると、特殊技能資格を持つ彼は事故当日に非常呼集されて装備を纏めると長野県内の基地にヘリで移動し、そこで更に別のヘリに乗り換えて現場の尾根に向かったと、そして、事故翌日の未明にヘリからリペリングで降り立ち、日の出まで周辺警戒をしながら担当区域の状態を見て回り、それから徒歩下山したそうです。

詳しい目的は知らされていなくて、フライトレコーダーやボイスレコーダーなどのブラックボックスの回収だと思っていたようで、他の隊員との私語は厳禁とされ言葉を交わす事もなく、移動時も皆は無言だったと、そして灯りの使用も禁じられていて暗視装置のギアを使用していたと言っていました。

生存者の捜索が任務ではなく呻き声が聞こえても命令で近付くの避けていたそうですが、明け方に見掛けた遺体の様子を話してくれました。

その後、結婚した彼は自衛隊を退職して幾つかの職を経て海外へ移住しています。

彼の話しの真偽は扨措き、日本航空123便墜落は、今も垂直尾翼の喪失原因や墜落までの飛行状態や墜落地点の高天原山御巣鷹の尾根に、疑問や疑惑が残る事故で事件かも知れません。

彼の任務を裏付ける報道や書籍情報は無くて、数年で忘れてしまっていたのですが『クライマーズ・ハイ』のDVDを観て思い出しました。

登る元気が無いので高天原山の御巣鷹の尾根は断念しましたが、土合駅下り線の地下ホームから暗い階段を上がりながら、彼の話と『クライマーズ・ハイ』で知った疑惑を考えていました。

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