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遥乃陽 diary

日々のモノトニィとバラエティ

世の中は感動と憂いに満ちている。シックスセンスが欲しい!

希望の光(ジェルバーストレーフェン:旭光?)

我が家から見えた、太陽が東の山々の稜線から昇る直前に現れた旭光とは、ちょっと違う? 『希望の銀の光の筋』ジェルバーストレーフェン(シルバーストライプ)です。

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眠れないまま夜が過ぎ、夜の暗闇から部屋の中が、白々と暈やけた輪郭でジワジワと滲み出て来る。

窓を大きく開けて、澄み切った大気を胸一杯に吸い込みながら東の空を見上げた。

そこには、高い空一面に東を基点とした幾条もの銀色に輝く光の筋が走り、初めてジェルバーストレーフェンの銀の筋…… 旭光を見る。

それは図書室で読んだゲルマン神話に『夜明けの希望の光』と、記されていた挿絵とそっくりだった。

疎らに浮かぶ白い雲の上空を東から西の彼方へと、扇状に放たれた光の筋達が描く荘厳な光景に驚いて感動してしまう。

頭上を越えて真っ直ぐに放たれる光に何か心の支えを得られるような気がして、暫しの間、光の筋が消えてしまうまで見蕩れていた。

(……そうだ、希望は有る!)

徐々に東の山並みから昇り始めた朝日の強い光を浴びる東雲が目映く輝き、藍色の暗い夜の帳を散らして明るさで満たす朝を運んで来る。

闇から明るさへと移り行く光りの様が、束の間、思考を平安京の和歌の叙事詩的な風景と古事記や日本書紀の古代神話の情景へと飛ばさせて、この世界が創造された時から変らない光りの様、夜明けと夕闇は神秘的で美しいと思う。

日の出で燃えるような朝焼け空の神々しさと、朝露に湿る外気のひんやりと肺を満たして行く冷たさが気を引き締め、夜を通して暗闇に沈み込む気持ちを奮い立たせ、今日の日へ立ち向かう勇気を湧かせてくれた。

《『桜の匂い 第三章 壱』から抜粋》

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