私的にボンボンの中の酒は、液体でなければならない。
ゼリーだったり固形物が混じったりの加工を加えては、ボンボンじゃないと思うのです。
割れ蕩ける薄いチョコ皮から中の濃厚な酒が口の中へ広がる味わいは、融けるチョコの甘苦さの異質に絡まる美味しさが、ホンマモンでしょう。
『焼酎屋のぼんぼん』は、バレンタインディーに妻からプレゼントされました。
毎年必ずではないですが、良く手に入れてくれて心から感謝です。
チョコレートぼんぼんは大粒で口の中へ入れると、もう潰れて割れるきゃないという感じで、砕けるチョコの外殻から広がる酒の味は全然麦焼酎っぽくなくて、しっかり年季が入ったウイスキーの味わいです。
その芳醇な香りが、蕩ける大人味のチョコの風味といっしょに口から鼻へと駆け抜けて行きます。そして、融けるチョコとマッチした『百年の孤独』は、上質なブランデー風味のリッチでレアな咽喉越しになります。
マロンレッドの包装紙で包まれた桐箱の中には御挨拶文と、裏面が金色の銀紙に包まれたぼんぼんが八つ入っていて、なかなかシックで粋なパッケージです。