遥乃陽 diary

日々のモノトニィとバラエティ 『遥乃陽 diary』の他に『遥乃陽 blog 』と『遥乃陽 novels 』も有ります

世の中は感動と憂いに満ちている。シックスセンスが欲しい!

苔の里 (癒しの空間/気分は光合成) 石川県小松市日用町

秋篠宮家の長女眞子さまが2015年11月3日に御越しになって、優しく微笑みながら「フワフワですね」とおっしゃられた、石川県小松市日用(ひよう)町の苔群生地を歩いて来ました。

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枝打ちの手入れをされて真っ直ぐに育てられた日用杉の木立から差し込む、木漏れ日に包まれていると、この苔に覆われた悠久の地に、叡智のオラクルが降りて来そうな気がします。

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日用 苔の里の場所は、石川県加賀地方の粟津温泉から山城温泉へ向かう幹線道路から、途中に在る観光施設ゆのくにの森の横の道へ入り、擦れ違う車も無く寂しい里山風景に、「もう引き返そうか」と思う気持ちを我慢して進んだ所に在ります。

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道の両側に僅かな家屋が建つ世帯数七軒の小さな集落に、「ここなのか?」って疑っちゃいますが、『苔の里』や『日用町Ⓟ』の案内板が有るので、間違い有りません。

梯川(かけはしがわ)沿いの瀬領町に至る道沿いに在る家屋は日用の集落だけです。

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童謡『ふるさと』の歌詞とメロディーを思い出させる哀愁的で美しい里山風景の日用町は、全国農村景観百選に選ばれています。

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平成28年(2016年)1月14日の『人』をテーマにした『歌会始の儀』で、眞子さまが『日用 苔の里』を題材とした歌を詠まれた記念に、歌碑『広がりし 苔の緑の やはらかく 人々のこめし 思ひ伝はる』が建立されています。

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パーキングは無料で、トイレも備わっています

鑑賞コースの散策される方は、苔の里の維持管理の協力に500円を御願い致します。

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苔の里の鑑賞コースが設定されているエリアは、日用神社を含めて地元の方々の私有地ですので、コース以外や民家への立ち入りはできません。

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コースは道路を横断していますから、通行車両に注意して下さいませ。

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鑑賞コースとして開放された民家の庭や神社の境内に群生している苔は、住民の方々が長年に渡り、育成、管理して来ています。

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春は積雪で痛んだところを植え替え、嵐の翌日には降り落ちた折れ枝や木の葉を掃き、育てている苔を新たな場所へと植えて、少しづつ鑑賞エリアを広げています。

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苔庭のウマスギゴケ、シノブゴケ、ヒノキゴケなどの多様な苔が綺麗な絨毯状に育つには、年月を掛けた人の手入れと慈しみが必要ですので、苔の剥ぎ取りや踏み付けはしないで下さい。

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いつか、苔と清水が調和するシシ神の森の水場みたくなって、蛍川か、虹色ほたるのように蛍が群れ飛んで欲しいですね。

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PS 1:

鑑賞コースの近くには、立派な一本杉が聳えています。

どれくらいの樹齢なのでしょう?

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PS 2:

日用町に至る手前の交差路を右手の南方向へぐんぐんと山奥へ進んで行くと、岩肌から癖の無い美味しい清水が湧き出ています。

この「観音水」と銘が有る湧き水は円行山の山の頂上近くに在るので、どこからの水脈だろうかと不思議に思いましたが、たぶん、白山からの地下水脈がサイフォン現象で湧き出させているのでしょう。

この山は、1250年前に泰澄(たいちょう:682年7月20日 - 767年4月20日)法師が白山山中で体験した自然智(じねんち)の世界観を、那谷寺の行者達が体得する為の求聞持(ぐもんじ)法を修行した地です。

自然智は、森羅万象を知り得る光が己の身体に飛び込んで来るという悟りの体現です。

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ここからは、柴山潟に片山津温泉、そして日本海が眺望できます。

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