『おおっ、真っ白じゃん!』
ビックサイトへ向かう朝のユリカゴメの車窓から見える木立の上に胸から上が現れている、赤と青の色が入らない一年戦争のとは違う白一色のガンダムに思わず声が出て、予定外のテレコムセンター駅で途中下車をしてしまった。
一つ前の船の科学館駅の方が近いのだけど、白一色に気付いた時はドアが閉まる時で間に合わなかった……。
それに次の青海駅で降りた方が近かったかも?! と思ったのはホームに掲示されていた地図を見た時だった。
2017年9月24日(日)より東京・お台場の「ダイバーシティ東京プラザ」の「フェスティバル広場」にて、正式に展示を開始された全高19.7mの白いユニコーンガンダムの正式名称は、「RX-0 ユニコーンガンダム Ver.TWC(TOKYO WATER FRONT CITY)」です。
展示されているユニコーンガンダム(RX-0 / 1号機)は立像モデルなので、自立歩行や飛行は出来ません。
ですが、アニメのユニコーンモードから「NT-D」発動時のデストロイモードへの変形を可能な限り再現し、発光します。
このデストロイモードとは、ニュータイプや強化人間のようなサイコな連中を感知して抹殺するという、ジオン・ズム・ダイクンが提唱した人類の革新を真っ向から否定するシステムなのでした。
パイロットはバナージ・リンクス。
惚れた女の望みを叶える為に身も心も捧げる、無謀なほど勇敢な賢くて志の有る逞しい男です。
《男だって、苦しい時、悲しい時、嬉しい時に泣いてもいいんだぞ、バナージ》
ユニコーンと一緒に王女に従い守るバンシー(ロリコン少尉ではなくてマリーダ仕様で)も立たせて欲しいと思う。
ユニコーンガンダムのストーリー背景は、『逆襲のシャア』の戦慄から僅か3年後の世界。
現代でも3年も経てば、ワールドワイドな事柄でも忘れたり、無かった事にされそうになったり、更に上書きされたりしているので、違和感の無い間隔でしょう。
ストーリーの根幹を成す『ラプラスの箱』……、最期の一行は、もっと説得力の有る文にして欲しかったですね。
例えば、『人類の進化を促す』とか、『人類を進化させる』とか、断定的な言葉で締め括ったら、ネアンデルタール人がクロマニヨン人に駆逐されたような、現代人がニュータイプという新人類に支配されて根絶されるみたいな不安を浮き出させて、より隠匿を煽れるのではなかったかと考えます。
真のニュータイプへの概念は範囲が広くて、分かり合えても争いは根絶できないので、終末的には『イデオン』の第6文明人の様に至ってしまうのでしょう。
お気に入りの『逆襲のシャア』は、アムロとシャアが生存している其の後を観てみたいですし、ユニコーンガンダムは、メンタルが崩壊しなかったバナージ君とジオン自治宙域を率いるミネバ・ラオ・ザビさんが幸せになったのを知りたいですね。
……火星の大元帥ジョン・カーターとヘリウムの王女デジャー・ソリスみたいな。
新東名高速道路の下り静岡SAのNEOPASA静岡(STRICT-G)では、MOBILE SUIT RX-0のTシャツを買っていますね。