昨年(2020年)の春夏秋の遠景はハッキリして美しかったです。
海の碧も空の蒼も鮮明でした。
今年(2021年)の1月に降り積もった雪は青く透き通って綺麗です。
これらの鮮やかな現象は、中国と韓国と日本の経済が新型コロナウイルス(武漢ウイルス)の感染拡大によって低迷したの所為で、PM2.5が飛んで来ていない御蔭です。
中国の沿岸省の開発(工商業用地、高速道路、高速鉄道などの整備)は2018年までにほぼ終了して、2019年からは内陸省の開発が始まりましたが、開発が本格化する前に新型コロナウイルスの感染拡大防止対策で全土をロックダウンした為に、未だ経済状況が回復しない状態で、PM2.5の主要な発生源となるセメント製造業の稼働再開が停滞しています。
満開の桜の春も、梅雨模様の初夏も、残暑が暑かった夏も、紅葉の秋も、冬の豪雪も、季節がまともになった感じです。
大気汚染が減少すると、こんなにも四季が鮮やかに感じられて体現するモノなのですね。
スウェーデンの少女が警鐘する温暖化による海面の上昇に極地や高山の氷の融解に異常気象などの危機は、回避される可能性が有ります。
杉花粉の飛散の増加は植生危機からの大気汚染を浄化する腐海の大海嘯に至る現象かも知れません。
西洋文明に感化される以前の日本の風景を体感できそうな予感は、人類の英知と努力によって達成しなければならない事だったのですが、新型コロナウイルスの感染拡大で齎されたのは、心外で複雑な気持ちです。