石川県白山市の手取川上流に在る道の駅『瀬女(せな)』近くの休耕田で、群生して咲くピンクのフジバカマ(藤袴)に乱舞するアサギマダラ(浅葱斑)です。
北海道から沖縄まで広く分布して見られるアサギマダラは、越冬に沖縄、台湾、香港まで長距離飛翔する美しい蝶です。
今週は瀬女で群れ飛んでいても、来週には紀伊半島や九州へと移動するのでしょう。
その移動の経路や時間を研究する為に、翅に捕獲データをマジックインキでマーキングして放蝶する個体識別が有志によって行われていますが、準絶滅危惧種でもあるので見掛けると個人的に心無い気がします。
因みにアサギ(浅葱)とは薄い藍色や明るい青緑色の事で、新選組の羽織や明智光秀の旗幟などの染め色に用いられ、染加減や退色で空色(ライトブルー)や水色にも見えます。
写真では分かり難いですが、実際に見る翅のアサギ色の部分は半透明で透けていて、陽射しに照らされると写真より、更に水色が鮮やかですね。
私のiPhoneは2レンズなので、最新iPhoneの3レンズなら、より深度と色目を鮮明に撮れるかもです。